健康維持に効果的と知られる有酸素運動。特に肥満予防や糖尿病予防に効果的です。その効果を最大限高めるためには、運動を行うタイミングが重要なのを知っていますか?食後の有酸素運動には、脂肪を蓄積させない・血糖値を下げるなどの効果があります。同じ運動をするなら高い効果が出るタイミングを選びたいですね!
有酸素運動とは?
有酸素運動とは、筋肉を動かすときに酸素をエネルギーとして使う運動のこと。有酸素運動は軽度から中程度の負荷をかけながら、時間をかけて行います。ウォーキング・水泳・ジョギング・ランニングなどがよく知られています。
有酸素運動には脂肪燃焼効果があります。他にも、心肺機能や基礎代謝の向上など嬉しい効果がたくさん!
「脂肪を減らして筋肉をつけたい」「太りにくい体質になりたい」「健康な体を作りたい」という人に有酸素運動はおすすめです。
肥満予防・糖尿病予防に!有酸素運動は食後がおすすめ
多くの現代人が直面している肥満や糖尿病などの生活習慣病。忙しい毎日の中で頑張って有酸素運動に取り組んでいる、またはこれからチャレンジしようとしている人は多いのではないでしょうか?
有酸素運動の効果を高めるおすすめのタイミングは食後です。体の仕組みを理解して、食べたら動く習慣をつけましょう。
脂肪の蓄積を防ぐ
食事から摂取した脂質や糖質は、消費されなければ脂肪として体内に蓄積されます。しかし、食後に有酸素運動をすると脂質と糖質を運動するためのエネルギーとして消費できます。
結果として脂質と糖質が脂肪に変わるのを防ぐことができ、肥満防止に繋がります。
血糖値・中性脂肪値を下げる
食事で糖質を摂取すると血糖値が上昇し、血糖値を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリン、血液中の糖分を脂肪に変えて体内に蓄える働きを持っているのです。
食後に有酸素運動をすると、血液中の糖分がエネルギーとして消費されるため、血糖値が下がりインスリンの分泌量も減ります。脂肪をためにくくなり、糖尿病予防にもなります。
筋肉が分解されにくい
先に述べたとおり、運動をするときにエネルギーとして必要なのは糖分です。空腹で体内に糖分がないときはどうなるのでしょうか?
その答えは、「筋肉を分解してエネルギーに変える」です。筋肉が落ちると基礎代謝が低下して脂肪をため込みやすくなります。
太りにくく健康な体を作るために有酸素運動をするのであれば、筋肉が分解されることは避けたいですよね。食後は体内にしっかりと糖分がある状態。この状態で有酸素運動をすると筋肉を分解することはありません。
食後に有酸素運動をするときの注意点
食後は消化器官が活発に動いています。やみくもに体を動かすのは危険。食後に有酸素運動をするときのポイントをお伝えします。
食後30分は休もう
食後といっても、食事直後の有酸素運動は消化器官への負担が大きく消化不良を起こす恐れがあるので避けましょう。
最低でも30分休むことで、胃腸の動きも落ち着き無理なく体を動かすことができます。脂質や糖質が吸収される食後1〜2時間後を目安に有酸素運動を行いましょう。
昼食の後に眠気を感じることが多い人は、少し休んでから午後の仕事に入る前のリフレッシュとして有酸素運動を習慣化するのもよいですね。
少ない負荷で短時間から始めよう
ハードな運動は、食事直後の運動と同じく消化器官への負担が大きいため控えましょう。食後の有酸素運動は少し息が上がる程度にとどめるのがおすすめです。
日々継続するためにも、普段運動をあまりしない人は軽めの有酸素運動を10分程度することからスタートしましょう。昼休みの後、階段を使ってオフィスに戻るなどでもOK!慣れてきたら20分、30分と運動時間を増やしていきましょう。
食後におすすめな有酸素運動
有酸素運動と聞いて思い浮かべる運動はどのようなものですか?ウォーキング・ジョギング・サイクリング・水泳・水中ウォーキング……有酸素運動にはあらゆるレベルのものがあります。
その中で食後に行う運動としておすすめなのはウォーキングです。運動が苦手な人でも簡単に行えますし、道具が不要なのも始めやすいポイントです。朝食を食べて少し時間が経った通勤や通学の時間をウォーキングに充てることもできます。
在宅ワークなどで家にいることが多い人でも、工夫すれば食後に有酸素運動をすることができます。仕事の資料やテレビを見ながら踏み台昇降をする。家事をするときに意識して体を動かす。これも立派な有酸素運動です。
食後の有酸素運動で健康を手に入れよう
10分の有酸素運動でも肥満予防や糖尿病予防の効果はあるという研究結果があります。無理なく食後に体を動かして健康な体を作りましょう。